「ろうきん」とは、労働金庫の愛称のことで、全国の民間企業や公務員の労働組合が、資金を出し合い働く者(労働者)のためにつくった金融機関(銀行)です。戦後、経済復興を急ぐ当時の日本では、金融機関は国民から集めたお金の多くを国や企業へ投資し、労働者に貸すことはありませんでした。このため、生活に困った労働者は、高利貸しや質屋などから高い金利で借りるしか方法はなく、利息の負担や過酷な取り立てに苦しんでいました。
こうしたなか1950年、岡山県や兵庫県で労働組合などの呼びかけで「労働者のための銀行」として「労働金庫」が設立されました。働く仲間が互いに助け合うために資金を出し合って作った共同組織の金融機関です。その後、労働金庫法により全国に労働金庫が設立され、今では、13の地域に統合されています。
ろうきんは、労働金庫法に基づいて営利を目的とせずに公平かつ民主的に労働者立場に立って運営されているので、労働者が必要とする資金を安い金利などでサービスを行うことが出来ています。
労働者が互いに助け合うための金融機関ですから、働くみなさんが、ろうきんに預金することで、その資金がローンなどで必要としている労働者を助けることになります。
ぜひ、みなさんの預金を『ろうきん』に預けてください。
ろうきんは、誰でも利用できますが労働組合に加入している組合員には、ローンなどの利用時には優遇措置があります。
ろうきんの特色 (他の金融機関と比べて)
*ローンについての優遇措置(労働組合の組合員であることで)
住宅ローンや教育ローン、車の購入ローンなどの貸し付けで金利が安い。
◎住宅ローンでの例
借入金 3000万円、 返済期間 35年、 返済方法 元利均等返済、 保証料 0.32% 月次後払い、 として、組合員と非組合員での比較
・保証料とは、保証人がいらない代わりに保証会社に支払う料金です。(民間金融機関でも保証料は必要です)
保証料 | 金利(年利率%) | 返済総額(円) | |
組合員 | 不要 | 0.685% | 35,597,968 |
非組合員 | 必要(年0.32%) | 1.005%(保証料分含む) | 33.748.654 |
返済総額が、約185万円 組合員の方がお得になります。
◎教育ローンや車の購入ローンでの例
借入金利が組合員の方が安い
組合員 年2.7%(固定金利)
非組合員 年3.2%(固定金利)
*ろうきんで口座を作ろう
ろうきんで口座を開き、キャシュカードを作ると誰でも、コンビニなどで、ATMの利用時の手数料分が、即時に通帳に返金されます。
手数料が実質無料になります。 全国どこでも使えるのですごく便利です。